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毎月の借金の返済が厳しいのに我慢して生活を続けている人。
債務整理という言葉を知ってはいるものの、弁護士に依頼することで、重大なことを自分がしているような気がして踏み出せない方。そんな人におすすめできる債務整理が「任意整理」という方法です。

「誰にも迷惑をかけたくない」「借金をしていることが他の人にバレないようにしたい」
そのために辛い返済を我慢しているのであれば、任意整理を行うことで自分がどのくらい楽になるのか?新しいスタートを切るタイミングが早くなるのかについて知ってください。
この記事では任意整理のメリットやデメリットについてまとめています。

借金の返済ができないとどうなる?

毎月支払う返済が厳しくて、支払いが遅れてしまった経験がある人も多いでしょう。

数日の支払い遅れならば、それほど大きな問題ではないように思われますが、支払い遅延を数回繰り返すと信用情報機関に掲載されてしまう(いわゆる、ブラックリストにのる)ので、現在借り入れがあるところからの増額融資はおろか、新規の借入も難しくなってしまいます。

滞納が数日ではなく、1ヵ月の遅れになってしまった場合、最初は電話での返済請求が行われますが、金融機関によっては直接訪問して請求される場合もあります。再三の返済請求に応じない場合は、現在分割で返済している借入金を一括で返済するように求められてしまいます。

分割払いでの支払いが苦しいのに、残額を一括請求されて支払いができるでしょうか?

ほとんどの人は支払いをすることができず、訴訟を起こされ財産や給料を差押えられたり、最終的な手段として自己破産をせざるをえないことになってしまうでしょう。

自己破産をして免責が下りれば借金の返済はしなくてもよくなりますが、職業によっては一定期間続けることができなかったり、官報に掲載されたりとデメリットも大きいのです。

返すことができない借金があるならば、交渉によって毎月無理なく返せるようにすることが必要ではないでしょうか?その方法の一つとして任意整理があります。

借金の返済負担を軽減する債務整理とは?

債務整理は大きくわけて3種類あります。「任意整理」「個人再生」「自己破産」
3つとも借金の返済が負担となり、生活に支障をきたしている人を救済するための方法ですが、それぞれに減額の違いや、申し立てを行うことで生じるデメリットがあります。

債務整理に踏み切れない理由

借金の返済が苦しいのに債務整理を行わないのは何故か?その中でも多い理由を見てみましょう。

漠然とした不安

今までの生活で弁護士を利用したことがある人の方が少ないと思います。債務整理を行うには弁護士や司法書士に依頼して手続きを行ってもらう必要があるため、借金の返済を見直すことができたり、減額ができたりするという大きなメリットがありながらも、弁護士に依頼することが怖いという漠然とした不安から債務整理に踏み切れないという人が多いです。

そもそも債務整理というシステムを全く知らずに、返済に苦しんでいる人もまだまだ多いようです。

依頼の費用がかかってしまう

債務整理は弁護士に依頼しなくても自分で行うことは可能です。

しかし、面倒な手続きを自分で行うには時間がかかったり、わからないこともたくさんあるでしょう。また、相手側と交渉する必要がある場合は、債務者個人が交渉相手だと企業側が交渉に応じてくれない,または条件の悪い交渉になることもあるので、弁護士に依頼するのが一番安心な方法だと言えます。

依頼するには費用がかかってしまうので、「依頼の費用が高いのではないか?」という思い込みから、債務整理をしないで無理な返済を続けている方も少なくありません。

POINT
借金が減額される金額や、将来的に発生する金利をカットすることで生じる金額を弁護士費用と比較すると、弁護士費用を支払ってでも債務整理を利用した方がお得な場合も!

借金がバレてしまうのではないか?

家族や親に内緒でキャッシングを繰り返して返せなくなっている人も多いのではないでしょうか?数日間の遅れでも毎月の返済ができていれば、今まで通りバレることなく完済ができるかもしれません。

問題は、返済ができなくなってしまったときです。借入先から配達証明で督促状が届いたら、家族に借金があることは知られてしまいます。また、毎月利子分だけ返済しているのであれば、完済まで数年どころか十年以上かかってしまう可能性があります。

長い返済の間にどのような出来事があるかわかりません。病気にかかったり、失業したりということで、今まで以上に返済が苦しくなり返せなくなる恐れもあるのです。

自己破産や個人再生の手続きでは官報に掲載されてしまうというデメリットはありますが、その官報も一般人が見るようなものではありません。また官報に掲載されない任意整理という手続きもあります。

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任意整理とは?

借入がある金融機関との取引開始から現在までの返済金額を計算し、利息制限法の上限よりも金利が高い場合は、15~20%の利息の上限まで金利を引き下げて再計算を行います。
再計算した残額を3~5年の期間、あるいはそれより長期間で完済するように企業と交渉を行い和解案を作成し、その後の返済は和解案に従って行われます。

原則として、和解後に発生する利息はカットされるので、将来的に支払うものは元金そのものと、過去に発生した利息や遅延損害金の合計金額になります。

任意整理のメリットとデメリット

任意整理にはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?

メリット

・毎月の返済金額を減らすことができる
借入先の業者との和解交渉を行い、原則的に和解が成立した後には利息が発生しないようになります。

例えば、金利18%で200万円の借金がある場合、年間に発生する利息だけで36万円です。
毎月5万円の返済を行っていても、3万円は利息へ充当されるで、元金は2万円ずつしか減りません。

将来的に発生する利息をカットすることにより、返済金額全てを元金と過去に発生した利息等への返済に充てることができるので、完済までの期間が短くなります。

また、3年~5年くらいの期間での完済を目指すように和解交渉を行うので、利息の発生がなくなった分、現在よりも月々の返済金額が少なくなる可能性が大きいです。

・解決までのスピードが早い
裁判所の手続きが必要となる個人再生や自己破産などとは違い、任意整理は債務者本人又は代理人である弁護士若しくは司法書士と借入先の企業との交渉によって和解案を作成することが目的になります。

和解が成立するまでの期間は半年程度なので、他の債務整理と比較して今後の支払い方法が決定するまでの期間が短いというメリットがあります。

・整理する債権者を選べる
自己破産や個人再生の場合は、原則全ての債権者が対象となりますが、任意整理では対象となる金融業者を選べるというメリットがあります。

例えば、車のローンが残っているのに債務整理を行ってしまうと、所有している車が処分されてしまう可能性が大きいですが、車のローンの借り入れを行っている金融機関を整理対象から外して、他の債務のみ整理するということが可能です。

POINT
任意整理では対象となる金融機関を選ぶことができます!

また、借金の保証人などが存在する場合、自分が支払えなくなったら保証人に請求がいきますが、保証人に迷惑をかけたくないと考えているのであれば、保証人がついている借金を外して整理をすることにより迷惑をかけることもありません。

デメリット

・大きな減額が期待できない
将来的に発生する利息はカットできるものの、交渉によって元金を大幅に減額することは期待できません。残高が大きい場合、利息カットすることにより現在よりも返済金額が減少することは見込めますが、5年程度での完済を目途に和解をすすめるために、和解した後でも返済が厳しいという可能性があります。

・信用情報機関に掲載される
任意整理に限らず、どの債務整理を選んでも信用情報機関に掲載されます。。

信用情報機関のリストは、融資の際に信用情報として調査されるものなので、掲載された後は新規の借入ができなくなります。和解案に従って完済した後、約5~7年くらいでブラックリストの掲載はなくなりますが、それまでの間の新規の借入は難しくなります。

・和解が難しい業者が増えている
大手の銀行やサラ金会社などは、任意整理での和解の例が多くスムーズに交渉が進みますが、最近では和解の条件を厳しくしてくる業者も少なくないようです。

任意整理が利用できる条件は?

任意整理は、3~5年くらいの期間で完済をするために、月々の返済金額を設定したり、返済期間を延長したりする方法です。

和解案に従って返済するためには、毎月安定した収入がなければいけません。
また、収入があっても生活費などを引いた後に返済に充てるお金が残っていなければ毎月の返済は不可能となるため、任意整理を行うことは難しくなります。

また、お金を借りた後に返済を一度もせずにすぐに任意整理を行うことは可能ではありますが、貸した方にとっては一度も利子の返済がないまま任意整理をされてしまうことは、無償でお金を貸したことと同じになってしまいます。

そのため、和解することが難しく、和解できたとしても不利な条件での和解となる可能性が高く任意整理を利用するメリットが少なくなってしまいます。

任意整理と個人再生どっちを選ぶべき?

個人再生任意整理はどこが違うのか?そしてどのような人が任意整理を利用したらいいのかについて説明します。

個人再生とはどんな方法か?

現在の借金を減額し、減額された借金を3~5年(原則3年)での完済を目標とする債務整理の方法が個人再生です。完済を目指すことについては任意整理と同様ですが、裁判所に申立てを行わなければいけないことや、減額の幅の違いなど、二つの債務整理の方法には大きく異なる点があります。

任意整理と個人再生の違いは?

任意整理と個人再生の違いについてまとめると下の表のようになります。

任意整理 個人再生
裁判所への申立て 不要 必要
整理する対象 整理対象を選ぶことが可能 原則全ての債権業者が対象
収入がなくても可能か? 難しい 不可能
返済残額の減額 ほぼ期待できない 大きい
官報への掲載 なし あり
弁護士への依頼費用(※) 整理対象一社につき5~7万円 40~60万円

(※)事務所によっては、別途日当等が発生する場合あり

・裁判所の手続き
個人再生は、裁判所に申立てを行った後に、場合によっては再生委員が選出され、返済計画を作成しますが、任意整理は業者と債務者本人もしくは代理人との交渉により和解案を作成するものなので裁判所への手続きは必要ありません。

・整理対象が選べるか?
前述したように、任意整理では、自分の判断によって交渉する業者を選ぶことができますが、個人再生では原則全ての債権業者が対象となります。そのため、ローンの支払い途中の車などは処分されてしまう可能性があります(持ち家に関しては特別条項によって処分を避けることが可能な場合があります。)

・返済金額の減額
利息はカットされるものの、元金については任意整理で減額される金額は少ないですが、個人再生の場合、法律で定められた基準による大幅な減額が可能です。

・官報への掲載
裁判所を通すために、個人再生の申立てし出を行った場合は政府が発行する官報に掲載されます。一般の人が目にする機会は少ないものではありますが、誰でも閲覧可能なものになるので、官報に住所、氏名が記載されることを敬遠して個人再生の申し出を行わない人は多いです。

任意整理は裁判所を通すことなく、債権者と債務者の両者間での協議によって返済方法を決めるものなので、官報へ掲載されることはありません。

個人再生を選んだ方がいいケース

任意整理を行って利息をカットしたり返済期間を延長して月々の返済金額を抑えても、残金が大きければ、月々の返済金額はかなり高いままの場合があります。

無理な返済条件で和解しても、その後返済できなければ、再交渉を行うか個人再生自己破産など別の債務整理の方法をとらなければならない可能性がでてきます。

返済しなければならない残高が大きいのであれば、デメリットは覚悟してでも最初から個人再生の申し立てを行った方がいいでしょう。

任意整理を選んだ方がいいケース

今支払っている返済が少しでも減らすことができるならば支払いが可能になる人や、保証人の関係やローンの関係などで整理対象とする業者を選びたい場合は任意整理を行うことをおすすめします。

まとめ

債務整理に踏み切れない理由の一つに
「ブラックリストに掲載されたらお金を借りることができない」
という不安があります。

給料が出ても、借金の返済でほとんどが消えてしまいその後の生活費を借りれなくなったらどうやって生活していけばいいのだろうという人も多いです。

そういう方は自分が月々返済している金額で、どれだけの期間支払いを行えば借金が無くなるのか計算してみてください。

100万円の借金があって、月々利息の支払いだけで15,000円が消えていくならば、2万円支払っても月々減っていくのは5000円程度、そのペースで支払っていけば10年近くは返済を続けなければいけないことがわかるでしょう。

当然のことながら、借入期間が長ければ長いほど利息はかかります。
10年でいったいどのくらいの利息を支払っているのか?

弁護士への依頼費用が高いということで、債務整理を諦めている人は、今、債務整理をしないことでどのくらい自分がお金を失ってしまうかということについて考えてみてください。

債務整理については、あまた弁護士事務所で無料相談を受け付けています。
毎月の返済が厳しいけれども、どのような方法が自分にとって一番いいのかわからないのであれば気軽に連絡して、弁護士からのアドバイスを受けてみてください。

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