ローンの一本化はあまり負担減にならない?返済が苦しい場合の解決法

「おまとめローン」にはメリットもあるものの、返済総額が増えてしまうというリスクもあります。また、低金利ではありますが、長期での返済となる場合が多く、利子を計算するとこんなに支払うのか、と驚いてしまうことも。
おまとめローンにこだわらず借金の整理を目指すなら、弁護士に相談し、債務整理をすることが解決方法となるかもしれません。

おまとめローンで借金問題の解決ができるのか?そのほかの手段はないのかを見ていきます!

おまとめローンとは

「おまとめローン」とは、借入先を一本化することをいい、銀行や消費者金融などが提供しているサービスです。
ひとつの会社から融資を受けたお金で他の借金を一括返済することにより、それまで複数あった借入先をひとつにすることができます。このため、おまとめローンは2社以上から借入している人向けの商品だと言えるでしょう。

おまとめローンは複数社の借入を一本化するという性質上、金額が大きくなる傾向にあります。このため、おまとめローンは総量規制の例外として貸付できるようになっています。審査を通す必要はありますが、年収の3分の1を超える借金を一本化できる可能性はあります。

メリット

「おまとめローン」への乗り換えで感じられるメリットを3点ほど紹介します。

低金利である

「おまとめローン」は、債務者の負担を減らすための手段でもありますので、従来返済してきた金利よりも低い金利が設定されています。

カードローンの金利などは通常、借入額が大きくなるほど下がる傾向にあります。
借金の一本化が前提となるおまとめローンでは1社からの借入額が大きくなりますので、その分金利が安くなる可能性が高いと言えます。

月の返済額を減らすことが可能

従来の借入先のなかで、完済まで一番長くなる期間と同じ期間でおまとめローンを返済していくことができれば、毎月の返済額を減らすことが可能です。

シンプルに管理できる

借入先が多いと、返済日や返済額もそれぞれに異なることがあり、返済日を忘れてしまったり、返済日を過ぎていることに気が付かず、滞納してしまったりすることがあります。
その点、借入先がひとつになれば月に1回の返済で済むため、返済日や返済額の管理が格段に楽になります。

デメリット

「おまとめローン」にはメリットがある一方で無視できないデメリットも存在します。
こちらも注意するべきポイントを5点紹介します。

必ず審査に通るわけではない

「おまとめローン」の審査は厳しくなっているため、支払能力に問題があると判断されれば、審査に通らない可能性があります。

業者は複数社から借りている借金を一本化して貸すため、高額となることから、貸し倒れのリスクが高まります。そのため、収入状況や、返済状況などを含む個人信用情報をしっかりと見られます。
審査を通りやすくするためには、安定した職業、長期での勤続年数、高い年収、問題のない信用状況など審査にプラスとなる条件を満たしていきましょう。

借金の総額が減るわけではない

毎月の返済額を減らすことは可能であるとしても借金の総額が減るわけではありません。
逆に、金利が下がっても、返済を長期化させることで総額で支払う利息は増えてしまう可能性があります。
この点をきちんと理解していないと、次に見るように、返済総額が増えてしまう可能性があります。

返済総額が増えることがある

おまとめローンでは、返済の回数を増やし長期化させることで、毎月の返済額を減らすことが可能です。
ですが、月々の返済額が少なくなると、完済するまでは利息が発生するため、その結果、返済総額が従来よりも増えてしまうおそれがあります。

例えば100万円を借り年利15%を5年での返済だと総額は約142万円です。
100万円を借り年利12%を10年での返済だと総額は約172万円となり、30万円も多く利息を支払うことになります。

既存の会社に融資枠が残る

おまとめローンでは、完済した既存の会社との関係では、契約を解約することが条件となっていることがほとんどです。
とはいえ、おまとめローンによる他社への返済は通常の返済と変わらないため、いわゆるブラックリストに載ることはありません。
そのため、再度借り入れを申込むと、新たに借り入れができてしまいます。一時的な出費を埋めるために新たな借り入れをしてしまうと、その分だけ借金が増えてしまうため、返済が苦しくなる可能性があります。

返済できなくなった場合、任意整理できないこともある

おまとめローンは新たに借り入れをし、既存の債務を返済することです。
計画通りに返済できればよいのですが、返済計画が狂ってしまったとき、任意整理ができないことがあります。おまとめローンという新たな債務は借り入れ期間が短いので、数回で返済できなくなってしまうと、業者は任意整理に応じてくれないことがあるためです。

返済が苦しい場合は債務整理という手段も

おまとめローンを利用しても、返済が楽になるとは限りません。毎月の返済額が減った分、完済までに時間がかかり、従来よりも返済総額が増えてしまうというリスクもあります。その結果、返済が苦しくなるケースもあります。

おまとめローン以外にも借金問題を解決に導く方法があります。それが、債務整理です。
「債務整理」とは、借金の減額や免除、支払期間の調整などにより借金を整理する手続きです。債務整理は、主に任意整理、個人再生、自己破産の3つの手続きに分かれています。

任意整理

任意整理は、返済条件などについて債権者と任意で交渉する手続きです。
任意整理では将来利息をカットすることが可能で、おまとめローンの低金利よりも支払い金額が低くなります。返済期間3~5年程度での完済を目指すことが多いです。

個人再生

個人再生は、裁判所を通じて借金の返済計画を作成するための手続きです。任意整理とは異なり、概ね5分の1に、借金を減額することができます。
また、住宅資金特別条項を利用することで、持ち家を残すことも可能です。

もっとも、裁判所を通す分、手続きの利用条件も厳しく、複雑になっていますので弁護士に相談することが一般的となっています。

自己破産

自己破産は、裁判所を通して借金(税金等は除く)の支払義務を免除してもらうための手続きです。
多くの財産を返済に充てることにはなりますが、借金をほぼなくすことができ、経済的な再スタートができるという面もあります。

債務整理の注意点

借金解決の手段として、有効な方法である債務整理ですが、注意点があります。
それは、債務整理をすると一定期間ブラックリストに登録されることです。

この期間中、クレジットカードの作成・利用、新たな借入などができなくなります。
期間の長さは債務整理の手段にもよりますが、5~10年間は考えておいたほうがいいでしょう。
多少制約が付き、不便にはなりますが、生活できなくなるようなものではなく、借金に頼った習慣を正す期間と前向きに捉える人も多いようです。

ブラックリスト状態にはなりますが、債務整理はおまとめローンよりも借金減額効果が高いです。

まとめ

おまとめローンは、完済時期を見据えて計画的に返済していかないと、利息によってかえって返済総額が増えてしまい、返済に窮するおそれがあります。
借金の問題を根本的に解決するためには、債務整理を検討することも一つの手段です。
大切なことは自分に合った手続きを選び、早期に生活を立て直すことです。
あまた法律事務所では、債務整理の相談も受け付けていますので、返済でお困りの方は、一度あまた法律事務所の無料相談をご利用ください。

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