任意整理の完済後はいつからローンが組める?

任意整理の完済後はいつからローンが組める?

債務整理を行うと、信用情報に事故情報が載ってしまい、事故情報が消去されるまでは、新規の借り入れやローンを組むことができなくなります。

今まで使っていたクレジットカードもどこかのタイミングで利用できなくなるので、今までと同じように手軽に欲しいものを買ったり、足りなくなったらキャッシングをするということはできなくなります。

今までキャッシングやクレジットカードに頼った生活をしていたなら、信用情報に事故情報が載ることが本当に恐ろしいと感じてしまいますよね。

しかし、信用情報は永遠に掲載されるのではなく、一定期間が経過したら、再びクレジットカードやローンを利用できるようになります。

この記事では、任意整理をした後、いつになったらクレジットカードやローンが利用できるようになるのか?再度ローンを利用するときの注意点などについて解説しています。

執筆・監修者、豊川祐行弁護士

2010年、早稲田大学卒業後、同大学大学院法務研究科を修了し、2016年東京弁護士会にて弁護士登録。都内法律事務所での勤務を経て独立し、数多くの人を助けたいという想いから「弁護士法人あまた法律事務所」を設立。

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任意整理の完済後にローンやクレカは利用できる?

任意整理を行ったら、信用情報に事故情報が掲載されてしまうので、ローンを組むことも、クレジットカードを利用することもできなくなります。

ローンやクレカが利用できない理由

任意整理を行うと、信用情報に事故情報として掲載されてしまいます。信用情報機関には、ほとんどの貸金業者や銀行、クレジットカード会社が加盟しており、事故情報などは共有されています。

今まで借りていて任意整理を行った業者ではなくても、審査の段階で、共有されている信用情報を参照し、金融事故を起こしたことがわかってしまうので、審査が通ることはあまりありません。

事故情報は、債務整理に限ったものではなく、延滞を繰り返したり、何度も融資の審査を受けることで掲載されることもあるので、任意整理を行う前に、既に事故情報が掲載されている場合もあります。

信用情報に残る期間と回復するタイミングは?

日本には大手3社の信用情報機関があり、そのいずれかに金融機関が加盟しています。

  • KSC 全国銀行個人信用情報センター(銀行系の信用情報機関)
  • CIC 株式会社シー・アイ・シー(クレジットカード会社が数多く加盟)
  • JICC 株式会社日本信用情報機構(消費者金融が数多く加盟)

 

自己破産や個人再生の場合、各信用機関によって掲載期間が異なりますが、任意整理を行ったときは、3社とも掲載期間は約5年になります。

どこから起算して5年間なのかという点は、貸金業者等によって扱いが異なります。和解成立後5年間としている貸金業者等もいれば、完済後5年間としている貸金業者等もいます。

その意味では、事故情報が確実に消えるのは、完済してから5年と考えておいた方が良いといえますが、信用情報機関には、情報開示制度も用意されているため、気になる方は一度制度を利用して情報の開示を受けてみることも可能です。

執筆・監修者、豊川祐行弁護士

2010年、早稲田大学卒業後、同大学大学院法務研究科を修了し、2016年東京弁護士会にて弁護士登録。都内法律事務所での勤務を経て独立し、数多くの人を助けたいという想いから「弁護士法人あまた法律事務所」を設立。

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任意整理後にローンやクレカを契約する際の注意点

ブラックリストから情報が消去され、再びローンやクレジットカードを契約するときには、どのようなことに注意するべきなのでしょうか?

債務整理をした金融機関は避ける

任意整理後、5年経過することで、事故情報が消去されるので、事故情報が共有されることはなくなります。

しかし、過去に債務整理を行った業者の場合、会社内部で顧客情報を保存している可能性が高いです。

債務整理をされてしまうというのは、任意整理の場合には、元本は返してもらっても、会社の利益となる利息が手にはいらない、あるいは自己破産や個人再生の場合には、元本の全部または一部が返ってこないことになるので、会社に損害を出した顧客としてリストに残されてしまいます。

そのため、信用情報機関の共有情報が消去された後でも、過去に債務整理を行った業者の審査は通らない可能性が高く、避けた方が無難です。

また、債務整理を行った金融機関ではなくても、グループ会社や関連企業の場合は、事故情報がグループ間で共有されている可能性がありますので、審査は通りにくくなるかもしれません。

希望利用額を大きくしない

希望利用金額を大きくしてはいけない理由は2つあります。

属性が高くない場合審査に通らない可能性がある。

クレジットカードや、ローンの審査は、信用情報に事故情報が掲載されているかどうかを確認するだけのものではありません。

  • ローンが完済できる顧客であるか?
  • クレジットカードの限度額を高くしても返済能力がある顧客であるか?

 

なども審査の重要なポイントになります。

返済能力については、職業の属性や、会社の規模、会社での地位、年収、今までの完済履歴などが考慮されると言われています。債務整理後にローンを組む場合、信用情報に事故情報は掲載されていませんが、過去の完済履歴などの情報も残されていません。

そのため、最初の取引で希望利用額を大きくしたら審査に通らない可能性があります。

必要以上に枠を広げることで失敗を繰り返す可能性がある。

再び、ローンやクレジットカードを利用するときに、気を付けなければならないのは、過去の失敗を繰り返さないということです。

必要以上に融資枠を広げてしまうと、どうしても必要な時でなくても、気軽にお金を借りてしまう生活スタイルに戻ってしまう可能性があります。

最初は、少しだけのつもりの繰り返しが、多額の借金へ繋がってしまいますので、どうしても借金しなければならないときは、必要最低限のお金だけと決めておきましょう。

何度も繰り返して審査を受けない

信用情報から事故情報が消えても、確実にローンやクレジットカードの審査が通るわけではありません。何らかの理由で、審査に落ちてしまうケースもあるでしょう。

ここで注意しなければならないのは、審査に落ちた後、他の金融機関やクレジットカード会社にすぐに審査申込をしてはいけないということです。

信用情報機関で共有される情報は、事故情報だけではありません。一定の期間内に、複数の金融機関に審査申込をしている場合も、審査ブラックとして、情報が共有されている可能性が高いです。

 審査ブラックとなっている場合は、何度審査を申し込んでも審査に通ることはできず、逆に不利な状況に追い込まれてしまうので注意してください。

自分の信用情報を確認する方法

任意整理の完済後、自分の信用情報がどうなっているのか不安に思う人も多いでしょう。信用情報は、各信用機関の窓口での手続き、郵送での手続き、インターネットでも開示することが可能です(KSCは郵送のみの対応)

免許証や、パスポートなど本人確認ができる証明証があれば、誰でも開示は可能ですが、あくまでも本人のみの情報開示となり、家族などの情報を開示してもらうことはできません。

情報開示の申込には手数料がかかりますので注意してください。

債務整理まとめ

今までの生活を基準にして考えると、信用情報に事故情報が掲載されている間は、生活が不便になると思う方もいるでしょうが、実際、これまでのお金の使い方が間違っていたので、これだけ借金が増えたと考えたら、自分の生活を立て直すチャンスであるとも言えるでしょう。

5年間、借金に頼らずに生活ができたのであれば、その後も借金に頼らずに生活ができると思います。

気を付けなければならないのは、心の隙です。新たにクレジットカードやローンが利用できるようになったときに、気持ちが大きくなって、以前の自分に戻らないように気を付けてください。


執筆・監修者、豊川祐行弁護士

2010年、早稲田大学卒業後、同大学大学院法務研究科を修了し、2016年東京弁護士会にて弁護士登録。都内法律事務所での勤務を経て独立し、数多くの人を助けたいという想いから「弁護士法人あまた法律事務所」を設立。

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