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債務整理を弁護士に依頼しようと検討しているものの、弁護士の選び方がわからない、という方もいらっしゃると思います。弁護士にもさまざまなタイプの弁護士がいますが、弁護士であれば誰でもいいというわけではありません。

そこで今回は、債務整理をする場合の弁護士の選び方を中心に、弁護士費用の相場などにも触れ、わかりやすく解説していきます。

1 弁護士の選び方の4つの基準

弁護士には、さまざまなタイプの弁護士がいますが、弁護士を選ぶ際には、主に以下の4点を確認するようにしましょう。

(1)弁護士費用

債務整理は、弁護士への相談から始まり、方針の確定、そして、方針に従った対応(任意整理であれば債権者との交渉、破産であれば、破産の申立て準備など)といった流れで進みます。

たとえば、弁護士への相談について、一般的には法律相談料がかかりますが、この金額は法律事務所によって異なります。現在では、法律相談料を無料としている法律事務所も少なくありません。

また、実際に債務整理を依頼する際に支払う必要のある「着手金」と債務整理が終わった際に支払う必要のある「報酬」を明確に分けている法律事務所もあれば、着手金に一本化して報酬を不要としている法律事務所もあります。

このように、弁護士費用は一律ではないため、自分が置かれている経済状況を考慮したうえで、弁護士費用がどのように設定されているかということを弁護士を選ぶ際の一つの基準とすべきでしょう。

(2)費用がはっきりしていること

債務者にとって、実際に弁護士に債務整理を依頼する場合に一番気になる点は、弁護士費用が具体的にいくらかかるのかということでしょう。法律相談時に書面などで弁護士費用を丁寧に説明してくれるかどうかは弁護士との信頼関係にも関わることです。

実際にかかる弁護士費用が曖昧なまま、弁護士に依頼してしまうと、後に想定していない金銭を請求されるなどして、弁護士との間でトラブルに発展するおそれがあります。

このように、費用がはっきりしているかどうかは、債務整理を安心して弁護士に依頼できるかどうかにも関わることであり、弁護士を選ぶ際の一つの基準とすべきです。

(3)弁護士との相性

債務整理に限られたことではありませんが、実際に弁護士に債務整理を依頼する場合には、密に弁護士と連絡を取り合う必要があります。これは、弁護士が債権者との交渉結果や方針決定などについて、債務者の意向を確認する必要があるからです。そのため、弁護士との相性は極めて重要な要素になってきます。

たとえば、債務者の意向を確認せずに自分の考えだけで業務を進める弁護士や、態度が横柄な弁護士などとは、良好な信頼関係を構築するのが困難です。できるだけ連絡を取りたくないという心情になるのが自然でしょう。

このように、弁護士との相性が合うかどうかは、債務整理を円滑に進めるためにも重要な要素であり、弁護士を選ぶ際の一つの基準となります。

(4)迅速な対応

一般的に、債務整理を弁護士に依頼するまでに至った場合、債務者は債権者から執拗に催促を受けていたり、裁判を起こされる寸前にまで状況が悪化しているケースが少なくありません。そのため、債務者自身、精神的に疲弊していることが多いといえます。

弁護士は、執拗な催促から債務者を解放してあげたり、裁判を起こそうとしている債権者と直接交渉を開始するなどして、迅速に対応することが必要です。

弁護士の対応が遅いと、なかなか債権者による催促がとまらず、また、弁護士が介入したことすら知らない債権者に裁判を起こされたりする可能性があります。これでは安心して弁護士に債務整理を依頼することができません。

このように、迅速な対応ができるかどうかは、債務整理を迅速に解決するという観点からも重要な要素であり、弁護士を選ぶ際の一つの基準となります。

2 弁護士費用の相場

債務整理は大別して、任意整理、個人再生、自己破産の3つあり、弁護士費用は、選択する手続きによって異なります。また、法律事務所によっても、その金額に違いがあります。

そのため、すべての場合にあてはまるわけではありませんが、以下では、一般的な弁護士費用についてご紹介したいと思います。弁護士費用は、以下の3つに分かれます。

(1)法律相談料

「法律相談料」とは、弁護士に相談をする際にかかる費用のことをいいます。法律相談料を無料としている法律事務所も少なくなく(ただし、初回のみとしている法律事務所もあります)、有料の場合は5000円(税抜き)であることが一般的です。

(2)着手金

「着手金」とは、弁護士に依頼することが決まった場合に支払う費用のことをいいます。着手金を支払わないと、弁護士は実際に業務を開始してくれません。着手金は、20万円~40万円であることが一般的です。

(3)報酬

「報酬」とは、弁護士に依頼した債務整理が無事に終了した際に支払う費用のことをいいます。報酬については、任意整理と個人再生・自己破産との間に大きな違いがあります。

個人再生・自己破産を選択した場合は、着手金と同様に、20万円~40万円であることが一般的ですが、任意整理を選択した場合の報酬はさらに以下の3つに分かれます。

①成功報酬

「成功報酬」とは、債務整理が当初の契約通り終了したことへの報酬を意味します。成功報酬は、債権者数に応じて、1社あたりで設定している法律事務所がほとんどです。1社あたり2万程度であることが一般的です。

②減額報酬

「減額報酬」とは、債務整理により借金を減額できた場合にその差額分に対して支払う報酬のことをいいます。減額報酬は、差額分の10%程度であることが一般的です。
たとえば、100万円残っていた借金を債務整理により30万にまで減額できた場合、その差額は70万円となり、減額報酬はその10%に相当する7万円ということになります。

③過払い報酬

「過払い報酬」とは、回収に成功した過払い金に対して支払う報酬のことをいい、回収額の20%程度であることが一般的です。ただし、訴訟となった場合には25%程度であることが多いです。

4 具体的な探し方

弁護士を探す方法はさまざまですが、以下では一般的に使われている方法について見ていきたいと思います。

(1)知人の紹介

過去に弁護士に依頼したことがある知人から、その弁護士を紹介してもらいます。知人が実際に経験していることから、弁護士がどのような人なのか、きちんとした対応をしてくれるのか、などをあらかじめ知ることができ、自分で弁護士を探す手間も省け、早期に依頼することが可能です。

(2)市役所主催の相談

定期的に実施されている市役所主催の法律相談を利用するのも選択肢の一つです。 もっとも、市役所主催の法律相談は、定期的に開かれているとはいえ、日にちが限られており、相談に使っていい時間も決められているため、相応の事前準備が必要です。

(3)弁護士会主催の法律相談

弁護士会が定期的に実施する法律相談では、30分あたり5000円の法律相談料がかかるのが原則となっています。また、相談の分野が指定されている場合もありますので、弁護士会の法律相談を利用する場合には、事前に問い合わせるなどして、必要事項を確認することをお勧めします。

5 まとめ

債務整理をしてもらう弁護士の選び方には、4つの基準があります。債務整理を早期に解決するためにも、4つの基準を満たしているかどうかを慎重に確認することが必要です。これらの条件を満たしていれば、債務整理を依頼することに支障はないということがいえるでしょう。

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